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藤井友紀/中国新聞にコラムを連載2
JUGEMテーマ:演劇・舞台
 

第3回

演劇生活24時
ある舞台で小道具としてシャボン玉を使っていた。
男性俳優(仮にケンジとする)が酔いしれて、いい気分になってシャボン玉を吹いて飛ばしているというシーン。
ところがケンジが演技に酔いしれ過ぎ、シャボン玉の液を全部こぼしてしまったのだ。
シャボン玉液はその後、物語が一変する重要な役割を担っていたのに。
それは、酔った女の子(仮にヒトミ)がシャボン玉を吹いているところへ現れた別の男性(タロー)に、
ヒトミがシャボン玉液を引っかけ、彼が怒るという展開。
しかし、シャボン玉液をこぼしたケンジは何のフォローもできぬまま舞台袖へ引っ込んだ。
酔った演技をしながらヒトミが舞台に現れ、空っぽの容器を手に取り
「シャボン玉、ないじゃん」と台本にないせりふを言った。
タローはすぐ舞台に出た。ヒトミがシャボン玉を吹くシーンができないと察知したのだ。
ヒトミとタローがいくつかせりふを交わし、いよいよシャボン玉を引っかける場面。
どうするのだろう、怒らせるだけならビンタなどがあるが、無邪気に怒らせてほしいからそれはやってほしくないな。
不安が私の頭を駆けめぐった。
ヒトミはなんと、シャボン玉の容器を彼の頭上に掲げ「ロケット落下じゃー」と、
彼女オリジナルのせりふを発すると、容器を手から滑らせた。
タローを見事、無邪気に怒らせたのだ。
私はびっくりして目頭が熱くなった。
普段おとなしいヒトミ。アドリブなどできないと思っていたのに、その思い切りの良さに感動したのだ。
(劇団「黄金山アタック」代表)



第4回

演劇生活24時
 「こぼれたビー玉を拾ってくれた伯父さんはもういない」。
私たちが数年前に公演した芝居「シレンシオ」のせりふだ。
子どものころから慕っていた伯父が病気で動けず口もきけない状態になり、寂しくなったおいがつぶやく。
伯父役の団員が気に入ってくれた。書いたせりふの評判がいいとやはりうれしい。
 私はよく台本を書いている。そのとき重要なのは俳優。
私はほぼ登場人物を俳優に「あて書き」している。
この人がこんな感じで演じたら面白いだろう、と想像を膨らませて。
初めて台本を書いたのは22歳。働き始めて間もないころだった。
たまたま知った広島市の「市民文芸作品募集」にシナリオ部門があり、応募してみた。
それがラッキーなことに入賞したのだ。
初めて書いたものが認められて自信になったのだと思う。
私の台本は、特に最近のものは一読しただけでは理解し難く、演じる俳優も大変なようで、
劇団員と話し合うことが多い。
時々、俳優から「自分の役がむかつく」などと言われる。
そういう役柄に書いているから仕方ないのだが、演じる人には味方であってほしいから、落ち込むこともある。
その台本が、年々スムーズに書けなくなってきた。
なぜかというと昔は本当に何にも考えず勢いだけで書いていたのだけど、
このごろは、考えて書いているから筆も遅くなるし眠くなるのだ。
台本を碧くのは楽しいが、終わりが全く見えない自分との闘いでもある。
(劇団「黄金山アタック」代表)



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